ホーム > [Topics]日本初、NCNPバイオバンクが ISO 20387 認定
日本初、NCNP バイオバンクが ISO 20387 認定
国立精神・神経医療研究センター(NCNP)バイオバンクは、日本で初めて国際規格ISO 20387の認定を受けました(他に、3機関が同時に認定を受けました)。ISO 20387は国際標準化機構(ISO)が発行するバイオバンクの国際規格です。これにより、NCNPバイオバンクが世界水準の信頼性の高い運営を行っていることが証明されました。
臨床検体を用いた医学研究を加速・効率化するために2000 年代以降、各国でバイオバンクが設立されてきましたが、その運営状況については差が大きく、研究者や検体の提供者、政府などから標準化・信頼性の向上が求められてきました。
そこで2014 年からISO に専門委員会が設置され、国際規格の作成が進められました。
NCNP は、ISO に委員を派遣して、この規格の作成段階からかかわり、日本の国家規格化(JIS)にも主導的役割を果たしてきました。
ISO 20387の認定は、適切な品質の試料・情報を収集し提供するための能力をバイオバンクが備えているかどうか、計4 日間に渡る審査を経て行われます。公益財団法人日本適合性認定協会が実施する厳格な審査を経て、今回ISO 20387の認定を受けることができました。
NCNP バイオバンクは、今後も、国際規格に基づく品質管理システムのもと、試料と情報の品質向上に取り組み、精神・神経疾患の克服を目指した研究を支え、一刻も早く、成果を国民の皆様に届けられるよう努力してまいります。
4月18日(木)に行われた認定証合同授与式にて
認定証(日本語版)
NCNP メディカル・ゲノムセンターバイオリソース部